プロジェクト=カグツチ

火之神にちなんで、エネルギー枯渇を予見した人々により投資、開発を開始された企業プロジェクト。
研究開発の課程において作り出された微生物、それは『W3(ウィッシュキューブ)』という名前を付けられた。
その微生物によって作り出されるキューブ結晶と呼ばれる物質は、石油とは比較にならないエネルギーを発生させ、かつ核のように大がかりな装置を必要としない。
手軽に使う事の出来るエネルギーとして、石油に取って代わるようになり、エネルギー問題は解決。
新たなるエネルギーを入手した事で、人類はさらなる発展を迎える。

……はずだった。

しかしながら『キューブ』は生物に強く影響を与え、それによって変質してしまった生命体、生命系統によって、人類はその立ち位置を大きく変える事になる。
エネルギー問題を解決する為に作り出された新しい火之神、それは産まれる時にホトを焼く事によって、産みの親を殺してしまったカグツチ。
エネルギーを作り出してしまった人類に仇を為す結果となってしまったのは、その名称による大いなる皮肉かもしれない。