目が覚めると、そこは見知らぬ洞窟だった。 肌にまとわりつくジットリとした空気、太陽の光が差し込まない場所。 何が起きたのか理解しようと上半身を起こすと、今まで自分が身につけていたはずの衣類が姿を消している。 意識を失っている間に、抵抗させない為にと、衣類や道具のすべてを誰かが持ち去ったという事なのだろう。 つまり、何かによって自分は囚われの身となっている訳だ。 生憎と自分は、助けを待つだけの姫などではない。 どこかはわからないが、この洞窟から脱出し、自分を捕まえた連中に思い知らせてやらなければいけない。 さぁ、状況を始めましょうか……。 |